新規開発した電子カム同期制御 - 株式会社モーションシステム
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新規開発した電子カム同期制御

  • サーボモータの同期運転による電子カムデータ(カムデータ曲線)を現場担当作業者が
    機械調整を行いながらデータ入力ができるシステムを開発しました。
  • 工程表を作成するようにサーボモータの動作及び電磁弁動作を時系列的に設定するため,
    入力にあたって複雑な多軸同期制御の知識を必要としていません。
  • 電子カム同期制御を基本としている為,精密な時間での生産計画が立てられます。

用途に応じてサーボモータの同期パターンが異なります,下記は用途毎の動作説明です。

  1. 標準の入力設定方法
  2. 連続送り
  3. ロータリ切断

1.標準の入力設定方法

下図「電子カム入力方法」はサーボツール軸2軸を使用した一例です。
表中黄色領域は入力部分であり,右側のカムデータ曲線を自動計算生成します。
____1.まずツール①軸は仮想主軸が0.1秒から0.7秒の間に15mm移動する
____2.次にツール②軸は0.4秒から1.2秒の間に15mm移動する
____3.さらに仮想主軸が1.3秒から1.9秒の間にツール①軸とツール②軸が同期してそれぞれの0mm迄移動する
移動量と移動時間よりツール速度は自動的に計算されます。


上記加減速パターンは台形を基本としたカーブ曲線を使用しています。
その他三角関数加減速及び振動抑制カーブなども可能です。
<構成>
___サーボ軸数は最大24軸構成,Step数はHMIのメモリ許容容量に依存します。
___サーボ軸以外に電磁弁動作及びそのセンサー等にも32点迄対応できます

2.連続送り

上図「電子カム入力方法」では多軸の同期を1ステップ毎に零速度となるカム曲線を描いています。
ワイヤ加工機等でのワイヤ送り機構などでは,ワイヤ送り軸のみを高速の連続送りを行い,各ツール軸を各ワイヤ送り
ステップ毎に同期運転を行えば,非常に効率の良い加工が可能となる。
下図では連続送り軸(ワイヤ軸)のみを連続曲線として,ツール軸のカム曲線はステップ毎に零速度としている。

「ワイヤフォーミングマシン」の動画を参考下さい

 

3.ロータリ切断

ロータリ切断は,全体のサイクルタイムが既に決まっている条件において,下死点での切断時には一定の高い速度を維持したい場合等では,切断時以外では変速を行いサイクルタイムを合わす計算をします。

貴社独自の工作機械,社内設備に合わせた電子カムを提供いたしますのでお問い合わせ下さい。

詳細に関しては,「依頼をご検討の方へ・電子カム制御のシステム構成」をご覧下さい