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電子カム生成にあたり,弊社では2種類のシステム構成があります。
①タッチパネルを使用した,機械式カムの置き換え構成。
②Pc+19インチタッチモニターを使用した,高機能な構成。
どちらも制御装置のベースシステムは同じです。
本説明は機械カム式よりの置き換えを想定した説明となりますので,上記①方式の説明を致します。


7.電子カムデータの作成。
右図は機械カムのパターンより作成したグラフです。
関数式の横軸は時間(t)ですが,機械カムよりの置き換えを想定しているため,入力は仮想主軸カム角度で設定します。
上表の入力作業後,電子カム演算操作を行えば自動的に電子カム
パターンが生成されます。

入力作業は,開発担当者や生産管理部門のみが行うものでは
ありません。現場担当作業者が機械調整を行いながらデータ入力
できることを前提としています。
上図グラフより、左図表にデータ入力をします。
<1>仮想主軸の設定
 仮想主軸の回転数:30rpm
 生産数        :5個
 仮想主軸は0°より加速を開始して,5回転後の360°
 になるように減速停止します。1サイクル2秒間となります。
<2>ツール①軸の設定
 原点開始位置は0mm
 仮想主軸角度が90°より170°の間に,ツール①は0mm
 から10mmに移動します。
 仮想主軸角度が190°より270°の間に,ツール①は10mm
 から0mmに移動します。
<3>ツール②軸の設定
 原点開始位置は0mm
 仮想主軸角度が180°より260°の間に,ツール②は0mm
 から10mmに移動します。
 仮想主軸角度が280°より360°の間に,ツール②は10mm
 から0mmに移動します。
<4>ツール③軸の設定
 原点開始位置は10mm
 仮想主軸角度が10°より90°の間に,ツール③は10mmから
 0mmに移動します。
 仮想主軸角度が270°より350°の間に,ツール③は0mm
 から10mmに移動します。
<5>ツール④軸の設定
 原点開始位置は0mm
 仮想主軸角度が0°より80°の間に,ツール④は0mmから
 10mmに移動します。
 仮想主軸角度が100°より180°の間に,ツール④は10mm
 から0mmに移動します。


8.各ツール軸の標準構成
各軸構成ごとに,標準的な
運転方式・原点復帰方式です。
 ここではタッチパネルを使用した,機械式カムの置き換えシステムをご紹介いたしました。
Pcを使用した多軸・高機能なシステム構成も製品化しております。画面右上の【お問い合せ】よりお問い合せ下さい。
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